先日、アキ・カウリスマキ監督の新作が国際映画批評家連盟(FIPRESCI)の年間グランプリを受賞したことにちなんで、カウリスマキつながりの話題です。
アキ&ミカ・カウリスマキ兄弟監督の初長編作にあたる「Saimaa-ilmiö」(81年)という音楽ドキュメンタリーには、Ismoが出演しています。 この映画は、Hassisen Kone、Eppu Normaali、Juice Leskinen Slamの3バンドが一緒に、蒸気船SS Heinävesiでサイマー湖周辺を回った81年の"Tuuliajolla"ツアーの模様を収めたもので、ライヴシーンも記録されています。 今日はその中から、「Pelkurit」という曲をご紹介したいと思います。 この曲は、Hassisen Koneの2ndアルバム「Rumat sävelet」(81年)に収録されています。
Pelkurit 臆病者たち
俺は1人のちっぽけなクソ野郎 その全世界は自分の頭 お前は歩いてくる そして 白熱する 俺から隠された人生を お前は清く、もろく、傷つきやすい 俺は怖れる 俺の手がお前を汚すことを 俺はお前を捕らえて 押しつぶす お前は背を向け 自分を閉ざす お前は人生のキャリアへ飛び込んだ 上へ向かって、競争の人生へ お前は俺を捕らえる 消えゆく時間を捕らえるように お前は俺の中に見る 禁断の果実を お前は俺の袖を捕まえ 震える お前は怖れる すべてを誤って語ることを お前は背を向け 微笑む 俺はお前を見送る 悲しい目で 俺はお前を怖れすぎる、お前は俺を怖れすぎる 俺たちは怖れすぎる どこか遠くの世界を 俺はお前を怖れすぎる、お前は俺を怖れすぎる 俺たちは怖れすぎる どこか遠くで 恐怖に震える世界を そうして 恐怖が俺たちを隔てる 時の流れは続く、でも 人生はそうじゃない 笑っている口は、みじめな裏切り者 忘却の苦痛は和らがない、決して 俺は感じる 見慣れぬ手を、他人の頬を 冷たい視線を、腕の中を、口を そして 俺はただますます怖れる あの流れが 俺から人生を奪うことを 俺はお前を怖れすぎる、お前は俺を怖れすぎる 俺たちは怖れすぎる どこか遠くの世界を 俺はお前を怖れすぎる、お前は俺を怖れすぎる 俺たちは怖れすぎる どこか遠くで 恐怖に震える世界を
昨年は、ちょうど「Saimaa-ilmiö」の35周年記念の年であり、毎年ソダンキュラで開催されるMidnight Sun Film Festivalでは、映画を上映しながら観客みんなで合唱する"映画カラオケ"なるユニークなイベントが行われ、Ismoもゲスト参加しました。
2 Comments
EIKO
12/9/2017 00:43:44
懐かしい曲!
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Ismo Alanko来日公演実行委員会
12/9/2017 21:42:22
Juiceの人気はいまだに根強いですね。Eppuは現役バリバリ、そして、Ismoはご存知の通り...フィンロック史の夢の一幕みたいなホント貴重な記録だと思います。他にもいろいろ興味深いシーン満載なので、いつかお時間のあるときに是非映画もご覧になってください。
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