今回の秋のソロツアーは、比較的大きな都市のコンサートホールが中心であり、ステージ上のスクリーンには、Johanna Sipiläの絵画が投影されるヴィジュアル面での演出もあります。
Johannaは、Ismoの曲からインスピレーションを得た作品をいくつも制作しています。 このFacebookの写真に写っている作品は、「Peilikuva」をテーマとしたものです。
「Peilikuva」は、Ismo Alanko Säätiöのスタジオアルバムとしては3作目にあたる「Hallanvaara」(2002)に収録されています。
また、ソロライヴアルバム「Yksin Vanhalla」(2017)の中でも聴くことができます。
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Peilikuva 鏡像
私は街の真ん中に立ち 鳥を呼ぶ 車が私の周りで暴れ回る 私は鳥を呼ぶ 私にもたらしておくれ かごの中に風を 風にもたらしておくれ シェルターを 私にもたらしておくれ 風の作り手を 風にもたらしておくれ 妻を 私は漕ぐ 交通渋滞の中で 湖の真ん中で 太陽のわずかな光線のどれもが 私の目をくらませ、私は自分の道筋を選ぶ 往来の真ん中から トウヒ(注1)がそびえ立つ なぜ私は選ばないのか 私の道をより正確に なぜ私は見ないのか、影が投獄されているとき 湖面よ、私に私の新しい像を見せてくれ 私にかよわい臆病者である力を与えてくれ 私に美しさを見せてくれ、私が目を閉じるとき 私は大きな市場の真ん中に立ち 鳥を呼ぶ 私は腕を振り回して 空中に穴をあけ 鳥を呼ぶ 私は聞く しなやかな羽ばたき(注2)が この市場へ近づくのを 私は感じる 美しい動きが立てる風が 愛撫するのを 私は最後の鳥(注3)の背へ上り そして 夜の中へ乗っていく 長く美しい人々の影に混ざって 私は歩き回る 少しよろよろしながら 私の力はゆっくりと私から去る 私は自分の顔を失う 街の夜の中へ そして 私の目は消える 弱まりながら 眼窩へ 眼窩の中の冷たい目が ゆっくりと回転する 手首の末端で 骨の手袋がひとりでに揺れる まだどこかで 心臓が体内へ血液を送り込む 男はこのすべてを 自分の鏡像だと認める 注1;マツ科の常緑針葉樹で、クリスマスツリーとして使われる。 注2;詩集「SANAT」では、「raskaiden siipien iskujen」(重い羽ばたき)となっている。 注3;詩集「SANAT」では、「suurimman linnun」(一番大きな鳥)となっている。
2 Comments
EIKO
21/9/2017 23:13:52
凄くアーティスティックというか、聴く側も感性を研ぎ澄ませて挑ばねば!と思う曲(^_^;)
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Ismo Alanko来日公演実行委員会
25/9/2017 22:25:56
フィンランドに行っていたので、返信がすっかり遅れてしまって、すみません!
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