本日、ソロライヴアルバム「Yksin Vanhalla」の発売を記念して、ヘルシンキのKafe Moskovaから、Facebookを通じてライヴ配信がありました。
そこで、Ismoはギター1本で、「Peilikuva」、「Kulkurin iltakalja」、「Nuorena syntynyt」を歌いました。 今日はその中から、3曲目の「Nuorena syntynyt」を取り上げたいと思います。 この曲は、ソロ名義での3枚目のアルバム「Taiteilijaelämää」(1995)に収録されています。
Nuorena syntynyt 青年として生まれて
みだらで情緒不安定な変人、変人、変人 男児のように はっきり自己主張する なにかの冷たい先、先、先生 そのお手本のせいで 俺たちは眼鏡をきれいにする もろいティーンエイジャーの口ひげが 夜の中 風を切って進む 悪魔が自分の子供たちを数える 惨めさの丘の上で 道に迷ったようだ フ、フ、フグの 最初の赤ちゃんが 凍てつく寒さの中で転がりながら 俺は聞かれている 俺はたぶん何かの組織から逃げたのだろう さもなければ そこにあるのは大きな欺きだ 俺は聞かれている 俺はもう誰にも心を開かない それがこんな深い恋しさへ導くなら クソ 生きようぜ まだ時間があるから 緊急着陸のように 正直な若い顔が テーブルに向かってドンと落ちる、空軍は恵まれている 3つのやや若い、比較的新鮮な心臓が 俺の皿にドサッと落ちる 昼食中に 塩とこしょうとともに楽しむ そして さらにニンニクを少々持ってくるようウェイターに頼む 悪魔がすぐにすっかり解放される そいつにいなくなるよう求めるか あるいは進んで降伏しなければならない 俺は聞かれている 俺は三たび看護師に頼んだ 演奏者からはさみを取り上げなければならないと 俺は聞かれている 俺は安全だ テクノロジーに囲まれて 脳は安全ベルトで縛られている クソ 生きようぜ まだ時間があるから もしも 俺がたとえばある、ある、ある 歌手か詩人 あるいはただ単に芸術家なら ある美しい、美しい、美しい詩の一片を作り出し それで最悪の塩の像(注1)さえ溶かすだろう だけど 俺はアリ=、アリ=、アリ=ペッカ・ニッコラ(注2)だから 夕暮れの風のメッセージのリズムの中 夕焼けへ向けて カモメのように滑空する、自由、自由 自由だ 去るのは、でも俺はとどまる なぜなら悲しみが恋しいから 俺は聞かれている 俺は高慢だが、パラノイアだ 誰か聞いているのか、俺が偵察しているとき? 俺は聞かれている 天井に耳がある、床にも 壁に釘付けされた影にも クソ 生きようぜ まだ時間があるから 注1;旧約聖書のソドムとゴモラの滅亡に関連した話の中で、ロトの妻が神に振り返るなと言われたのに振り返ったために塩柱にされたと言われている。 注2;フィンランドのスキージャンプ選手。 本日行われたライヴ配信はこちらです。
4 Comments
a.o.
2/9/2017 13:22:34
サプライズの動画を見たあとのためか、この詩にとっても共感しました。
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Ismo Alanko来日公演実行委員会
2/9/2017 15:52:21
Ismoの詩は本当にどれも素晴らしいですが、これは私も特にお気に入りの1曲です!Ismoにしか書けない詩だと思います。
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a.o.
3/9/2017 10:10:46
日本語になってもイスモ様の魂が呼吸をしているのは、さすが実行委員さんだと思います。
Ismo Alanko来日公演実行委員会
3/9/2017 16:48:47
なるべくIsmoの詩のニュアンスに忠実に訳したいと思いながら、一生懸命頑張ってるのですが、素人なのでなかなかうまくいかなくて…。そう言っていただけると、とてもうれしく、励みになります。ありがとうございます!
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