昨日のa.o.さんのエッセーに登場した「Irti」(1996年)は、ソロ名義での4作目にあたるアルバムです。 このアルバムは2週間で作り上げたそうです。 エッセーで触れられていた印象的なジャケットは、のちに「Labra」プロジェクトでもコラボレーションしたStefan Lindforsによるものです。 今日はこのアルバムの中から、1曲取り上げてみたいと思います。 Kriisistä kriisiin 危機から危機へ
浣腸も役立たない アマルガム除去もダメ TVショッピングの枕、その解剖学的なのもダメ パワーヨガも役立たない バールも役立たない マリファナも エアロビクスも役立たない ボクシングも ボディービルも サイクリングも試みた 瞑想もしたし 断食もしたし 泳いだし、そして 恋もした 言語も学んだし 哲学も読んだ 詩や演劇も趣味にした 元気なくベッドへ這っていく、ああ眠れない 友人たちの間で 俺は孤独だ 朝 どうにも起き上がれない 陽気な日へ あまりに楽しくて そうしようとさえできない そして 俺は進む 危機から危機へ 歩む 華麗な足取りで 俺は望む 何もかもが以前のようではないことを 歩む 危機から危機へ、助けは見つからない 運の破片が俺を傷つけ 危機へ導く 宝くじ(注1)も役立たない 飲酒(注2)も役立たない こん畜生(注3)も役立たない ダメだ、俺は何をすればいい? 海岸へ出かける、シェルスーツがシェルターを与えてくれる アウトドアは本当に落ち着く、そして楽しい パイを食べる、その味をののしる 海風の臭い汗を肺へ吸い込む 元気なくベッドへ這っていく、ああ眠れない 友人たちの間で 俺は孤独だ 朝 どうにも起き上がれない 陽気な日へ あまりに楽しくて そうしようとさえできない でも 俺は進む 危機から危機へ 歩む 華麗な足取りで 俺は望む すべてが以前のようであることを 歩む 危機から危機へ、助けは見つからない 運の破片が俺を傷つけ 危機へ導く 注1;原詩では「bingolotto」 注2;原詩では「viinan otto」でその前の「bingolotto」と韻を踏んでいる。 注3;原詩では「jumalauta=goddammit」
2 Comments
EIKO
24/6/2017 20:08:59
この曲は、メロディラインがIsmoにしてはキャッチーな感じがして、聴きやすくて大好きです。
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Ismo Alanko 来日公演実行委員会
26/6/2017 00:09:47
ちょっと裏声っぽい歌い方から始まり、あのサビへの曲展開は、自虐的なユーモアと相まって、とてもユニークだと思います。
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