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ここでは、Ismo Alankoの曲紹介やフィンランドのよもやま話などを書いていきたいと思います。
フィンランド語の原詩は、オフィシャルサイト(https://www.ismoalanko.com/)の"SANOITUKSET"のコーナーに掲載されています。
  ISMO ALANKO JAPAN TOUR
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Kevät - Sielun Veljet (1986)

22/1/2018

4 Comments

 
この曲は、1986年にSielun Veljetのシングルとしてリリースされました。
​「Myytävänä!」(1989)、​「Aina nälkä -Veljien 20 pahinta hittiä」(2003)、「Maallinen vaellus 1983-2011」(2011)など、Sielun Veljetの各種ベスト盤にも収録されており、ライヴでもしばしば演奏されます。
​Ismoの描き出すイメージは、ありきたりな固定観念にとらわれないからこそ、新鮮な印象を与え、説得力があるのだと思います。
Kevät  春
 
車両基地が溜め息をつく、太陽が昇るとき
光が話す、5月だ
秋の荒涼さが 魂へ降り注いだ
夏が 疑い深い人々を迷わせた
子供のころ 雪を食べたとき
冬の夕べの魔法を感じる
今 輝きが人々を招く
フキタンポポを読みに(注1)
 
春、最初の春
患者たちがモルヒネを叫ぶ
春、最初の春
病院の廊下の青白い夢を
春、最初の春
 
車両基地が溜め息をつく、太陽が昇るとき
光が話す、5月だ
精神は冬の黒ずんだ地面の中にある
でも 世界は笑わせるようだ
愛は 私たちを運ぶ
ひどいめにあわせる あるいは愛撫する
そして今 白樺の枝から ぶら下がり 吊り下がっている
大きな緑の馬たちが
 
 
注1;原詩では「lukemaan leskenlehtiä」。フキタンポポ(leskenlehti)は、春になるといち早く生えてくる花の1つであり、先に花が咲き、花が枯れてから葉が成長することから、「widow’s leaf(やもめの葉)」を意味する名前がついている。また、「lehti」には「葉」のほかに「新聞、雑誌」の意味もあるため、「lukea」(=読む)という動詞を用いた言葉遊びになっている。
4 Comments
EIKO
23/1/2018 19:28:00

ありがとう~!
そろそろ紹介して貰える頃と思ってましたw
Ismoの曲は色々ありすぎて、紹介の選曲基準はなんなんだろうと思っていましたが、Sielun veljet時代の名曲だから、この曲は外せないよね!
ダークな感じがめちゃくちゃかっこいいのに、曲名が「春」だもの!
春と言えば、ふんわり系からお涙ちょうだい系まで色々あるけど、日本の歌謡曲的センスだと、この曲調に春という単語は絶対に使わないと思うw
単語からは長い寒い冬を終えて明るい希望的なイメージを期待するのに、その期待を裏切るメロディと歌詞の内容が凄すぎるw

どんなに絶望的でどうしようもない状態でも、希望は失ってないことを表現する手法がコレだとすると、最高にシニカルで最高にクールじゃない!?

Reply
Ismo Alanko来日公演実行委員会
24/1/2018 00:34:12

EIKOさん、さすが勘がいいですね(笑)!
選曲基準は、フィンランドでのソロツアーでのレパートリーほぼ全曲を中心に、重要な代表曲と個人的なお気に入り曲をプラスしてといった感じでしょうか。でも、特にSielun Veljetあたりは網羅できなかった代表曲が結構あるので、来日公演終了後も翻訳作業は地道に続けていければと思っています。
私はこの曲に孤独を強く感じます。春とは対照的に。周囲の世界との間に何らかの隔たりを持つ(あるいはそう感じる)人々の内面に訴えかけるものがあるように感じます。
私がこの曲を聴いて、最初に思い浮かべたイメージは、春めいた外の景色を窓からじっと眺めている長期入院中の患者さんの後ろ姿でした。
でも、EIKOさんがおっしゃるとおり、Ismoの音楽には厳しい現実の中にも希望を見出そうとする姿勢が感じられます。それが人々の心を救うのだと思います。

Reply
EIKO
24/1/2018 00:47:25

なるほどね。
外には当たり前にある幸せな風景とそれを孤独に見ていて
手に入らないもどかしさや苦しさみたいなの感じるね。

翻訳は是非続けてほしい!
色々教えて欲しい!

あと数日でいよいよ札幌公演!
いよいよだね!!!

Ismo Alanko来日公演実行委員会
24/1/2018 00:58:21

Ismoの曲の翻訳は、自分のライフワークにしたいと思っています。フィンランド語に関してはまったくの未熟者なので、フィンランドの友人にお世話になってばかりですが...。
翻訳を通じて、自分自身と向き合えることが、私にとってはとても貴重な体験です。訳しながら、胸が苦しくなることがしょっちゅう。それがまた心の浄化作用になったりもします。

ホントにもうすぐ!!今だになんだか夢の中にいるような気分です。最高の公演にできるよう陰で頑張ります。
いつも応援いただき、どうもありがとうございます。それでは、会場でお会いしましょう!!

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