今日はフィンランドの独立100周年にあたる記念すべき日です。 今夜、Ismoは、サンフランシスコで行われるイベント Suomi 100 Celebrationに出演します。 この日に是非ご紹介したいのが、Sielun Veljetの4枚目のフルアルバム「Kuka teki huorin」(1986)に収録されている、「国家の日」というタイトルを持つこの曲です。 にぎやかなお祝いムードにはそぐわないかもしれませんが、戦争、政権争い、政治的支配など、国家が成立する背景に存在するさまざまな現実にも向き合う必要性について、Ismoは考えさせてくれます。 フィンランドでは毎年、独立記念日には大統領官邸で晩餐会が開催され、著名人や功労者などが招待されます。 2011年にはIsmoもこの晩餐会に参加していますが、一方、同時期にSielun Veljetの再結成ツアーも行なわれており、この曲も演奏していました。 Kansallispäivä 国家の日(注1)
一人が新生児でもう一人の顔を叩く 三番目の人はしかめっ面をしながら 古いトラックを運転する 彼らはゆっくり革命派グループのスローガンを広める 大統領が自分の国を調べに到着するとき 大統領の髪型のところで 軍隊が回る 第6段階の教育(注2)のハイパースズメバチたちが 反対側 -したがって庶民は― もうたくさんだ 彼らは武器として stp-蟻たち(注3)を使う 今 俺はお前に語る それをすべて それについて さもなければ沈黙する 今日は偉大な死の祝日だ 明日や昨日もと同じように 混乱して 蟻たちは大統領の鼠径部の中へ浸透する そこから悪い毒がゆっくりと忍び寄る まっすぐに脳の中へ 少しずつ 大統領は花模様の壁紙の中へ溶ける そしてそこで本当にきちんとした善良な民衆にばったり出会う 彼は古いオーバーオールの中へ飛び込む そして労働者の歌が鳴り響く 恐ろしい武器の使用だけが 喧嘩において勝利をもたらした 今 人間の精神を粉砕した者たちの勝利の賛歌が閃く 一方が他方の血を飲む そして 自分自身を崇拝する 今 俺はお前に語る それをすべて それについて さもなければ沈黙する 今日は偉大な死の祝日だ 明日や昨日もと同じように 混乱して そして 当惑して 混乱して 恐れて 注1;ある国が、その国にとって最も記念すべき日として定めた記念日。フィンランドでは独立記念日(12月6日)。 注2;フィンランドの教育システムでは6つの段階がある。ここではその最高レベルをさしていると思われる。 注3;当時、フィンランド国内で最も影響力のある政党の一つであったフィンランド社会民主党は、1899年結成時はフィンランド労働党(Suomen työväenpuolue=STP)と名乗っていた。同党は、労働組合,都市中産階級,小農層をおもな支持基盤としている。ここでは、幻覚剤DOM(通称STP)とのダブルミーニングになっている。
0 Comments
Leave a Reply. |
Authorこのブログは、Ismo Alanko来日公演実行委員会が運営しています。Ismoファンの交流の場にできればと思っておりますので、どうぞお気軽にご参加ください。 Archives
November 2018
Categories
All
|