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ここでは、Ismo Alankoの曲紹介やフィンランドのよもやま話などを書いていきたいと思います。
フィンランド語の原詩は、オフィシャルサイト(https://www.ismoalanko.com/)の"SANOITUKSET"のコーナーに掲載されています。
  ISMO ALANKO JAPAN TOUR
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Ismoとの出会い

23/5/2017

4 Comments

 
私がIsmoの来日公演を企画するに至ったいきさつを書いてみたいと思います。
まず、今回はIsmoと出会うまでの前編です。
今振り返ってみると、いろいろな偶然が少しずつ繋がって、辿り着くべきところに辿り着く運命の不可思議さみたいなものをつくづく感じます。
 
私はもともと音楽マニアで、日本に紹介されている膨大な音楽は世界の音楽の縮図だと思い込んでいました。
あるとき、ハンガリーのOmegaに関するやりとりを通じて、当時親交のあったジャーマンロックのマニアの方から、お礼として、ドイツのテレビ局WDRで放映された「Die Deutschrock-Nacht」という音楽特番の録画をいただきました。
そこで、Ton Steine Scherbenを知り、故Rio Reiserにすっかり魅了されました。同時に、Rioはドイツ語ロックの開拓者として本国では有名であるにもかかわらず、日本ではほとんど知られていないという事実に大きなショックを受けました。
それ以来、私は世界中の非英語圏の母国語で歌われるロックに興味を持ち、自力でいろいろ調べていくうちに、どの国にも多くの国民に愛され、支持されている素晴らしいアーティストがいることに気づきました。当たり前のことなのですが、それは私にとっては新鮮な驚きであり、自分がいかに井の中の蛙だったか思い知らされました。
やがて、私は共産圏のロックにハマりました。とにかく、共産圏ではロックに対するモチベーションが全然違います。ちょうどその頃、精神的にまいっていたので、そういう音楽により共感しやすかったのかもしれません。
(余談ですが、前述のOmegaの本国での立ち位置を考えると、日本ではほとんど“プログレ”の範疇でしか語られないことにかなり違和感を感じたりします。)
ロシアのロック史について知りたくて、「ゴルバチョフはロックが好き?」(アルテーミー・トロイツキー著)という本を読んでいたところ、モスクワで行われた第12回国際青少年フェスティバルの話が出てきて、その中にフィンランドのシエルン・ベリエット(Sielun Veljet)に関する記述がありました。
彼らのライヴを見た元アフトーグラフのメンバー、クリス・ケルミの言葉「ぼくたちは、自分たちの肉体を使ってここまでやることができない。たとえ禁止されていなかったとしても...彼らのようにはやれないんだ」が深く胸に突き刺さりました。そして、同時にシエルン・ベリエットって一体どんなバンド??と私の好奇心は果てしなく膨らみました。
ちょうどそのタイミングで、共産圏ロック仲間であり、海外からのCD共同通販仲間でもあった友人から、なぜか急に「フィンランドからCDを取り寄せよう」というお誘いがありました。
こうして、私はSielun Veljetをはじめ、Ismo Alanko関係のCD、DVDを何枚か購入したのです。2010年夏の出来事でした。
そのとき購入したSielun VeljetのDVDに収録されていたL’Amourder名義の87年モスクワでのこのライヴ映像は強烈なインパクトがありました。
(この”I have a dream”という曲は、”On mulla unelma”の英語バージョンです。この曲の紹介はまた後日。)

このDVDの詳細&購入はこちら
そして、まもなく2011年にヨエンスーで開催される夏フェス Ilosaarirockの40周年記念として、Sielun Veljetが再結成されるというビッグニュースを知り、初めてフィンランドを訪れたのでした。
ですから、私は厳密にはフィンランド好きというよりは、Ismoがいるからフィンランドを好きになったのです。

4 Comments
EIKO
24/5/2017 12:41:47

フィンランド好きというよりはIsmoがいるからフィンランドが好きになったってのは、とてもよくわかります。
On mulla unelmaは、私も衝撃を受けました。

政治的歴史的背景と人生哲学込みの歌詞の深遠こそがIsmoの真骨頂だと思います。
対訳楽しみにしています❗

Reply
Ismo Alanko来日公演実行委員会
24/5/2017 20:33:14

Ismoの魅力はまさにそのとおりですよね!
照明をなかなか落としてもらえないような状況のこの時代のソ連で、あえてこの曲を演奏したIsmoの勇気に脱帽します。
政治や社会の背景には、必ず感情を持った人間が存在するというIsmoの考え方が私は好きです。
さまざまな人生体験から生み出されたIsmoの音楽には、深い説得力があります。

Reply
EIKO
24/5/2017 21:20:50

私達は、ベルリンの壁崩壊も、ソビエト連邦解体も、リアルタイム世代。
すっかりおばちゃんになったけど、このありえないっぷりが理解できることを、よろこびと思います(笑)
アンカレジ経由じゃなくてもヨーロッパに行けるようになって、ロシア上空を飛べるようになった恩恵で、フィンランドが一番近いヨーロッパになったのも本当に嬉しい(笑)

Ismo Alanko来日公演実行委員会
24/5/2017 21:42:12

本当に激動の時代でしたね~。
Ismoの音楽は、常に社会そして個人の生活史の両方に密接に関わるフィンランド(ときには世界)の壮大なBGMだと思います。
なるほど!フィンランドが日本から一番近いヨーロッパになったのも、そういう歴史が絡んでいたのかと思うと、ますます感無量です。

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