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ここでは、Ismo Alankoの曲紹介やフィンランドのよもやま話などを書いていきたいと思います。
フィンランド語の原詩は、オフィシャルサイト(https://www.ismoalanko.com/)の"SANOITUKSET"のコーナーに掲載されています。
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Harsoinen teräs - Hassisen Kone (1982)

30/5/2017

4 Comments

 
今日は先週のEikoさんのエッセーの中に出てきたこの曲を取り上げてみたいと思います。

これは82年のHassisen Koneの3rdアルバムのタイトル曲であり、このアルバムではサウンド面でかなりの変化がみられています。
ところで、「Harsoinen teräs」とはいったい何なのでしょうか?
「harso」とは、ガーゼなどの目の粗い薄い生地のことで、「harsoinen」はharsoの形容詞形ですが、一般的な語ではないようです。「teräs」は「はがね」を意味します。
Ismoはインタビューの中で、「Harsoinen teräs」について「誰もが密かに持っている良くない企み。達成しても更に欲深くなって結局追いつかないような企み。」と説明しています。
このようにIsmoの歌詞の中には、しばしばミステリアスなメタファーが出てくるので、聴く人それぞれがさまざまに解釈できることも、大きな魅力の1つだと思います。
ちなみに、この曲の英語バージョンもレコーディングされており、タイトルは「High Tension Wire」となっています。
Harsoinen teräs   紗の鋼

プラスチックは ドーナツを食べられる
そして 鉄は再び歌う
コンクリートの上で 日光浴ができる、すばらしい!
たぶん木は たくさん経験し見てきただろう 生活を
しかし ここにそれがやってきて、すべてに影を落とす:
 
紗の鋼
 
人はみな 野ウサギの足を得られる
しかし もし紗の鋼の犠牲に陥るならば
すべてを感じる手と 外交官の口を得る
警官の小脳を得る そして 心は降伏する
 
紗の鋼
 
それは得体の知れない目を与え、欺くことを教える
それは得体の知れない心を借りる
こうしてペテンが始まる
それはやわらかくて熱い、美しくて輝く
ギロチン
それが歌うとき、声は黄金
しかし 死刑執行人のことば
 
紗の鋼
4 Comments
EIKO
31/5/2017 18:38:28

対訳、待ってました‼
ありがとうございます!
初めて聴いた頃、本当に意味がわからなくて、
「ソビエト」の「侵略」を皮肉ってるの?とか
いろいろ考え込んじゃった思い出が(^_^;)

この頃は、何だか社会的メッセージが裏にあるんじゃ?ってイメージが強くて(^_^;)

1982年だもんね…まだまだソビエトだったもんね…(^_^;)

Reply
Ismo Alanko来日公演実行委員会
31/5/2017 23:19:15

私もそんなふうに感じます。個人的には、”Harsoinen teräs”は、"鉄のカーテン"の言葉遊びなのではないかと思ってます。歌詞の内容も、まさに私が共産圏ロックにハマっていたときに読んだ本に書かれていた当時の社会背景そのもののイメージですし。
Ismoの社会的メッセージの表現方法は実に巧みですよね。

Reply
EIKO
1/6/2017 01:24:29

鉄のカーテン、ですよね。やっぱり。
エロイカより愛を込めて的な知識しか無い私には難しすぎて(^_^;)
Heikkiのとこといい、東フィンランドの緊張感までは、
学校では習わなかったけれど、winter warを知ったのも、
この曲を聴いてフィンランドの歴史的背景を少し学んだから。
Ismo様のファンやると、知識も増える。
そういった意味では、ホント「opettaja」だわ。

Reply
Ismo Alanko来日公演実行委員会
1/6/2017 01:58:23

私は現在の自分の生活だけで精一杯で、歴史や社会問題には疎い人間なのですが、曲の背景を知りたいという思いから、Ismoを通じて本当にいろいろなことを学ばせてもらいました。
さらにIsmoの素晴らしいところは、社会問題を人間の普遍的な問題としての視点から提示している点だと思います。
そういう意味では、この曲のテーマもダブルミーニングになっていて、歴史が変化した現在もなお人間の心のありようの根源的な問いとして、色褪せずに演奏し続けることができるのだと思います。
来日公演でもやってほしいですね!

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