今日は先週のEikoさんのエッセーの中に出てきたこの曲を取り上げてみたいと思います。 これは82年のHassisen Koneの3rdアルバムのタイトル曲であり、このアルバムではサウンド面でかなりの変化がみられています。 ところで、「Harsoinen teräs」とはいったい何なのでしょうか? 「harso」とは、ガーゼなどの目の粗い薄い生地のことで、「harsoinen」はharsoの形容詞形ですが、一般的な語ではないようです。「teräs」は「はがね」を意味します。 Ismoはインタビューの中で、「Harsoinen teräs」について「誰もが密かに持っている良くない企み。達成しても更に欲深くなって結局追いつかないような企み。」と説明しています。 このようにIsmoの歌詞の中には、しばしばミステリアスなメタファーが出てくるので、聴く人それぞれがさまざまに解釈できることも、大きな魅力の1つだと思います。 ちなみに、この曲の英語バージョンもレコーディングされており、タイトルは「High Tension Wire」となっています。 Harsoinen teräs 紗の鋼
プラスチックは ドーナツを食べられる そして 鉄は再び歌う コンクリートの上で 日光浴ができる、すばらしい! たぶん木は たくさん経験し見てきただろう 生活を しかし ここにそれがやってきて、すべてに影を落とす: 紗の鋼 人はみな 野ウサギの足を得られる しかし もし紗の鋼の犠牲に陥るならば すべてを感じる手と 外交官の口を得る 警官の小脳を得る そして 心は降伏する 紗の鋼 それは得体の知れない目を与え、欺くことを教える それは得体の知れない心を借りる こうしてペテンが始まる それはやわらかくて熱い、美しくて輝く ギロチン それが歌うとき、声は黄金 しかし 死刑執行人のことば 紗の鋼
4 Comments
EIKO
31/5/2017 18:38:28
対訳、待ってました‼
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Ismo Alanko来日公演実行委員会
31/5/2017 23:19:15
私もそんなふうに感じます。個人的には、”Harsoinen teräs”は、"鉄のカーテン"の言葉遊びなのではないかと思ってます。歌詞の内容も、まさに私が共産圏ロックにハマっていたときに読んだ本に書かれていた当時の社会背景そのもののイメージですし。
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EIKO
1/6/2017 01:24:29
鉄のカーテン、ですよね。やっぱり。
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Ismo Alanko来日公演実行委員会
1/6/2017 01:58:23
私は現在の自分の生活だけで精一杯で、歴史や社会問題には疎い人間なのですが、曲の背景を知りたいという思いから、Ismoを通じて本当にいろいろなことを学ばせてもらいました。
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