11月23日にエスポーのSellosaliでPohjonen Alankoのライヴを見てきました。
見るたびに進化を遂げているこのユニット、今回はさらにステージ全体のクオリティが高まっており、まさに圧巻! 非常に凝った音響や映像とともに、観客も一緒に異次元を体感できるダイナミックな流れのあるトータル性を持った、コンサートというよりも壮大なショーといった趣きでした。 Kimmo Pohjonenのアコーディオン、Ismoのギター、Tuomas Norvioのエレクトロニクスに加え、KimmoとIsmoによる実験的なヴォイスパフォーマンスもハイライトの1つです。 特にIsmoの低音ヴォイスはますます力強くなっていました。 アンコールでは、Ismoはバイオリンをチェロのような弾き方で演奏していました。 こちらはセットリストです。仮タイトル(?)が面白いですね。 終演後にはメンバーが出てきて、ファンとの交流がありました。 ステージ上ではカリスマ的なアーティストですが、普段はとても気さくな方々です。 レコードにサインをいただきました。 今年4月にリリースされたPohjonen Alankoのミニアルバム「Northern Lowland」のご購入は下記からどうぞ!(ちなみにアルバムタイトルは、Pohjonen Alankoの英訳です。) レコード(CDの発売はありません) → Svart Records または Levykauppa Äx iTunesはこちら Spotifyでも聴けます。 タイトル曲「Northern Lowland」のミュージックビデオです。
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先月5/4~5/6にかけて、タンペレのTampere-taloにて、Ismoフェスティバルが開催されました。 これは、3日間それぞれ異なる形でのIsmoのコンサートを通じて、さまざまな側面からIsmoの経歴と芸術により深く触れることができる非常に画期的な企画であり、全日ソールドアウトとなりました。 1日目:Ismo Alanko & Tampere Filharmonia: Kullankaivajat Jaakko Kuusistoの指揮によるタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、タイトルの「Kullankaivajat」は「金鉱掘りたち」の意味です。(Ismoの同名曲については こちら) 第2部では、この日のためにオーケストラ用に書き下ろした新曲6曲が披露されました。このうち何曲かはIsmo自身でもレコーディングするかもしれませんが、まだ未定とのことです。 2012年にはフィンランド放送交響楽団(RSO)、昨年11月にはヨエンスー市管弦楽団およびカレリア国立フィルハーモニー管弦楽団の音楽家との共演などを行なってきましたが、この日はIsmo本人にとっても、これまで以上に一番手ごたえのあるコンサートになったそうです。 セットリストおよび編曲者は以下のとおりです。そのほか、アンコールとして、「Taiteilijaelämää」が演奏されました。 2日目:Ismo Alanko Yksin 来日公演と同じスタイルのソロコンサート(ピアノ、ギター、アカペラ)です。 背景には、パートナーのJohanna Sipiläによる絵画をもとにしたヴィジュアル演出もありました。 これまでのソロのレパートリーの中から、レア曲を含むひねりのある選曲が印象的であり、1回目のアンコールではヴィヴァルディの「四季」のように、それぞれ春、夏、秋、冬にちなんだ曲をやってくれました。 セットリストは こちら をご覧ください。 3日目:Ismo Alanko: Parhaat Palat 約2年ぶりとなるバンド形態でのコンサートであり、メンバーは以下のとおりです。 Jussi Jaakonaho – ギター Mikko Mäkelä – ベース Niko Votkin – ドラム、パーカッション Juho Viljanen – 管楽器、キーボード、パーカッション Joakim Berghäll – 管楽器、ギター、キーボード、チェロ タイトル「Parhaat Palat」(最高の曲たち)のとおり、Ismoの全キャリアにわたって、各アルバムから1曲ずつ(代表的なシングル曲も含む)、現在から過去にさかのぼる形で順番に演奏されました。オープニング曲は、先月5/17にリリースされた最新曲「Ei oikeutta」で、この日がバンドバージョンでの初披露となりました。 最初から最後まで非常にエネルギッシュで完成度の高いステージで、現在のこのバンドとしては(少なくとも私が見た中では)最高のパフォーマンスでした。 セットリストは こちら をご覧ください。 アンコールの最後は、初日にIsmoが登場して最初に歌った曲でもある「Muoviruusuja omenapuissa」で締めくくられました。 こちら で2日目と3日目のコンサートの写真(撮影 Tomi Palsa)を見ることができます。 コンサート以外にも、フェルティバル期間中、さまざまなIsmo関連の催しがありました。 Tampere-taloのロビーでは、5/2~5/6にかけて、「Taiteilijaelämää」(芸術家の人生、Ismoの代表曲のタイトル)と題された観覧無料の展示が行なわれました。 Ismoの使用楽器、衣装、プラチナ&ゴールドディスク、ステージ小道具、Johannaによる絵画、ジャケットやポスターのグラフィックアート、写真、その他数々の貴重な資料が満載のとても充実した内容でした。もっとも古いものとして、Hassisen Kone以前にIsmoがやっていたバンド Sightの1975年のライヴポスターもありました。 コンサートの前には、Ismoの関係者をゲストに招いたディスカッションがありました。ゲストは以下のとおりです。 1日目:タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督 Helena Hiilivirta、Ismoの曲をオーケストラ用に編曲した作曲家 Timo Hietala 2日目:Ismoの詩集を手掛けたTimo Ernamo、Ismo Alanko Säätiöのギタリストであり、Ismoの作品のプロデュースも行なっているRiku Mattila 3日目:Ismoが最初に所属したレーベル Poko Rekordsの設立者 Epe Helenius、元Fullsteam(Ismoの現在の所属レーベル)、現Music FinlandのNiko Kangas、上記の展示会のキュレーターも務めたグラフィックアーティスト Kari Lahtinen 2日目の様子(中央:Timo Ernamo、右:Riku Mattila) このフェスティバルを記念して、新しいデザインのTシャツの販売やSielun Veljetのレアトラック3CD「Musta laatikko」の再発もありました。 写真左のTaiteilijaelämääのTシャツは、ミュージシャンでもあるVilunki 3000によるデザインです。 これらの商品は、レコードショップ Levykauppa Äxから通販もできます。 → 左のTシャツは こちら (ホワイト、女性用ブラックもあります。) CDと右のTシャツのセットは こちら (女性用Tシャツとのセット、CDのみもあります。) タンペレの図書館 Metsoでは、フェスティバル前日の5/3に1時間におよぶIsmoのロングインタビューが行なわれました。 最後にIsmoはアカペラで「Naapurin saunareissu」を歌いました。(映像 1時間3分45秒~) この曲の歌詞の日本語訳は こちら Metsoの館内では、Ismo関連のCD、レコード、書籍、雑誌の展示もありました。 また、コンサート会場でも、MetsoからIsmo関連作品のレンタルが行なえるというユニークなサービスがありました。フィンランドの図書館は、このように音楽のコレクションも充実しています。 フェスティバルの関連企画ではありませんが、タンペレの博物館センター Vapriikki内にあるPostimuseo(郵便博物館)では、ちょうど「Pienlehtiä ja punkpostia」(Fanzines and Punk Mail )という展覧会が開催されていました。 そこでは、もちろんHassisen Koneも取り上げられていました。 各日、コンサート終了後にはサイン会がありました。 フィンランドのあちこちからファンが集まり、Ismo三昧の日々を堪能した本当に夢のようなフェスティバルでした。 最後にフェスティバルの様子のダイジェスト映像をリンクしておきます。
Ismo Alanko来日公演は、おかげさまで大好評を得て、無事終了いたしました。
ご来場いただきました皆さま、どうもありがとうございました! また、多くの方々から、ご感想や温かい励ましのお言葉をいただき、この企画を実現することができて本当によかったと実感しております。 2018年1月26日(金) 札幌 ターミナルプラザことにパトス 札幌公演のセットリストはこちら 2018年1月28日(日) 東京 南青山MANDALA 東京公演のセットリストはこちら いずれも約90分のステージで、ピアノ、ギター、アカペラというシンプルな構成でしたが、全身全霊Ismoのすべてが注がれた非常にパワフルで凝縮度の高いパフォーマンスを披露してくれました。 少なくとも、私がこれまで見たライヴの中ではベストといえるのではないかと思います。 英語で簡単な曲紹介もしてくださったので、フィンランド語の歌詞がわからなくても、Ismoの多彩な表現力と相まって、1人1人の心の中に何らかのイメージを抱きながら、Ismoの世界を感じとっていただけたことと思います。 中でも、飲酒問題をテーマとした「Seitsemän päivää」は、演劇的な要素も兼ね、強烈なインパクトを放っていました。(もっとも反響の大きかった曲の1つです。) また、本編ラストにマイクなしでアカペラで歌われた「Laulu」では、Ismoの声が持つ魔力を堪能できたことと思います。(この曲も人気がありました。) その他、「Kanoottilaulu」では、シベリアの喉歌に基づいた唱法が用いられたり、「Kieli jolla vaikenen」では、歌詞の中で「愛してる」 というIsmoの日本語が聞けたり...見どころを挙げればキリがありません。皆さまは何が印象に残りましたか? IsmoのFacebookでも、来日公演の模様が取り上げられました。 札幌公演
札幌公演のステージ背景に使用させていただいた白樺の墨絵は、杉吉貢さんの作品です。
また、札幌では、Cafe & Bar すかんぴん様から、ステキなお花を贈っていただきました。どうもありがとうございます。 東京公演 東京会場では、Ismoの代表曲からネーミングした「Taiteilijaelämää」(芸術家の人生)というスペシャルカクテルをご用意していただきました。 フィンランドの国旗の色をモチーフとし、フィンランディア(ウォッカ)をベースにしたカクテルです。南青山MANDALAさん、どうもありがとうございました。 公演終了後には、サイン会があり、写真撮影にも気さくに応じ、日本の観客と楽しく交流してくれました。 CDを買い逃したという方は、フィンランドのCDショップ Levykauppa Äx から通販でお買い求めいただけます。英語対応もしておりますので、是非どうぞ。 異なる言語でIsmoの曲を知らない人たちまでもがライヴに感動していたことに、Ismo自身も感銘を受けており、今回の来日公演は、Ismoにとっても貴重な体験となったようです。うれしいですね。 最後にIsmo, パートナーのJohanna, MUSIC PLANTの野崎さん、そして両会場のスタッフの皆さま、どうもありがとうございました。 Ismoは昨日、無事フィンランドへ帰国いたしました。またいつか日本へ来てください!
フィンランド在住の日本人、Masayo Wrightさんが素晴らしいライヴレポートを書いてくださいました。
彼女は数多くのライヴに通っているスオミロック通です。是非ご一読ください! |
Authorこのブログは、Ismo Alanko来日公演実行委員会が運営しています。Ismoファンの交流の場にできればと思っておりますので、どうぞお気軽にご参加ください。 Archives
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