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ここでは、Ismo Alankoの曲紹介やフィンランドのよもやま話などを書いていきたいと思います。
フィンランド語の原詩は、オフィシャルサイト(https://www.ismoalanko.com/)の"SANOITUKSET"のコーナーに掲載されています。
  ISMO ALANKO JAPAN TOUR
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Pop-musiikkia - Neljä baritonia (1997)

30/8/2017

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今日は、1997年にシングルたった1曲のみをリリースした幻のスーパーユニットをご紹介したいと思います。
Neljä baritoniaのメンバーは、Ismo Alanko, Ismoの弟 Ilkka Alanko (Neljä Ruusua), Kalle Ahola (Don Huonot),  A. W. Yrjänä (CMX)というまさにフィンランドロック界のオールスターであり、「Pop-musiikkia」はIsmoが書いた曲です。
この曲は、国内チャート8週連続1位の大ヒットとなり、プラチナディスクを獲得しています。
今でも、フィンランドでは多くの人々に愛されている、とてもポピュラーな1曲です。

Pop-musiikkia   ポップ・ミュージック
 
その少女の唇は黒く 少年の目は輝いていた
彼らは恋に落ちた ギターが鳴り響いていた(注1)とき
彼らはどちらも制服を持っていた
部族の衣装、髪型を
彼らは互いに理解し合い 一緒に世界を救いたいと思った
 
ポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ・ミュージックを聞きながら
愛についてのシンプルなことば
これはポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ・ミュージック
シンプル だけど 真実
 
その少女は結婚した、その少年と結婚した
彼らは愛していた そしてギターが奏でられていた(注2)
彼らは探していたものを 見つけはしなかったけれど
互いに理解し合い 一緒に世界に立ち向かいたいと思っている
 
ポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ・ミュージックを聞きながら
愛についてのシンプルなことば
これはポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ・ミュージック
シンプル だけど 真実、だけど 真実、
クソ湖(注3)の美しいシャーロッタ(注4)と同じように真実
 
彼らの息子の名前はジョニー
その少年の目も輝いている
彼は今成長している ギターが鳴り響いているとき
ジョニーも制服を持っている
部族の衣装、髪型を
彼は昨日マリアに出会って、彼らは一緒に世界を救いたいと思っている
 
ポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ・ミュージックを聞きながら
愛についてのシンプルなことば
これはポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ、ポップ・ミュージック
シンプル だけど 真実、だけど 真実、そのように真実
 
注1;原詩では「surista」(=buzz ブンブン鳴る)
注2;原詩では「helistä」(=jingle リンリン鳴る)
注3;スウェーデンにPaskajärvi(=Shitlake)という名の湖がある。
注4:「Charlotta」は「totta」(=真実)と韻を踏んでいる。


こちらは、人気音楽オーディション番組「Idols」の2007年のファイナリストたちによるカヴァーです。
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Sössölandian Kultakurkut

29/8/2017

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現在、フィンランドでは、ヘルシンキ・フェスティバルが行われています。
期間中、特設会場Huvila-telttaではさまざまなコンサートが繰り広げられます。
2015年、IsmoはこのHuvila-telttaに、自身のバンドでの出演以外にSössölandian Kultakurkutとしても登場しました。
Sössölandian Kultakurkutは、Ismo、弟のIlkka Alanko、Ismoの古くからの友人であるCyde Hyttinenからなり、Jaakko TeppoやLeevi and the Leavingsの曲をとてもユニークにカヴァーする趣味的なユニットです。
90年代初めに結成され、その後はまれに不定期で活動しています。

これは2004年にHuvila-telttaで行われたLeevi and the Leavingsの故Gösta Sundqvistのメモリアルコンサートでのパフォーマンスです。


こちらは1992年のライヴ映像で、会場は今週末リリースのIsmoのソロライヴ盤と同じVanha ylioppilastaloです。

SÖSSÖLANDIAN KULTAKURKUT / Karjala kuolaa tapahtuma - 1992 Vanha ylioppilastalo from Cyde Hyttinen on Vimeo.


Jaakko TeppoのDVD「Onnen Kerjäläiset」には、Jaakko Teppoの曲をカヴァーするSössölandian Kultakurkutのライヴ映像が収録されています。
DVDの詳細はこちら
この動画の2分20秒あたりから、Ismoのもう1人の弟でフルート奏者のPetri Alankoも共演しています。
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Rakas, rämä elämä - Ismo Alanko (1990)

24/8/2017

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今年の12月1~2日にヘルシンキで「Winter Solstice」という冬フェスが開催されるはずでしたが、資金難のため中止となったことが先日発表されました。
同フェスティバルの出演者には、Ismoの名前もあり、ソロ名義での1stアルバム「Kun Suomi putos puusta」(1990)を全曲演奏する予定でした。
このアルバムは、もともとは1990年のヘルシンキ・フェスティバルのために制作されたライヴ作品「Valheita ja onnenpekkoja」に基づき、その全曲を録音したものです。
「Valheita ja onnenpekkoja」は、「Taiteilijaelämää vuosilta 1989-2006」という2枚組DVDに収録されています。

DVDの詳細はこちら
今日はその中から、「Rakas, rämä elämä」を取り上げてみたいと思います。
このライヴ映像は、「Valheita ja onnenpekkoja」からのものです。
ちなみに、このライヴが行われた会場は、9/1リリース予定のソロライヴ盤が収録されたのと同じ
Vanha ylioppilastaloです。
Rakas, rämä elämä    いとしき、ガタガタの人生
 
1万年の歴史の結末:
呼吸 - 内へ外へ
 
やさしく 荒れた手で 彼はやせた雌牛の乳をしぼる
2頭の白い雄牛が 朽ちた荷馬車を引く
食いしんぼうのハエの群れが 甘い果実を待ち伏せる
そして クソ、人間のクソ(注1) いたるところに 同時に:
 
人生は 醜く、美しく そして いとしく、豊かで、ガタガタ、だけど 自分自身のもの
人生は 醜く、美しく そして いとしく、豊かで、ガタガタ、だけど 自分自身のもの
人生よ、まだ今日は 俺を置いていかないでくれ
置いていくなら 置いていけ 俺はあたたかく 寛大だ
醜く、美しく そして いとしい、人生よ
 
そこには 何人かの人々、ラクダたち、オオハム(注2)、キツネと俺がいた
痛む頭を向ける先にはどこでも インディアン(注3)が目に入る
すばやい人間の群れが 気楽な心を待ち伏せる
そして クソ、人間のクソ いたるところに 同時に:
 
人生は 醜く、美しく そして いとしく、豊かで、ガタガタ、だけど 自分自身のもの
人生は 醜く、美しく そして いとしく、豊かで、ガタガタ、だけど 自分自身のもの
人生よ、まだ今日は 俺を置いていかないでくれ
置いていくなら 置いていけ 俺はあたたかく 寛大だ
醜く、美しく そして いとしい、人生よ
 
1万年のプロパガンダの結末:
呼吸 - 内へ外へ
 
俺は 笑い、喜び、暴れまわり そして 恋する
疲れて、なんとか食っていき、力を失い そして 立ち止まる
そして クソ、人間のクソ いたるところに 同時に:
 
人生は 醜く、美しく そして いとしく、豊かで、ガタガタ、だけど 自分自身のもの
人生は 醜く、美しく そして いとしく、豊かで、ガタガタ、だけど 自分自身のもの
人生よ、まだ今日は 俺を置いていかないでくれ
置いていくなら 置いていけ 俺はあたたかく 寛大だ
醜く、美しく そして いとしい、人生よ
豊かで、ガタガタ、だけど 自分自身の、人生よ
醜く、美しく そして いとしい、人生よ
豊かで、ガタガタ、だけど 自分自身の、人生よ
 
 
注1;"shit"の意。
注2;野鳥の水鳥。
注3;原詩ではpunanahkoja=redskinsと表現。

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8/26(土)札幌にてプロモーションイベント企画!

22/8/2017

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以前にもお伝えしましたが、Ismo Alankoの初来日を記念して、プチプロモーションイベントを企画しました! 札幌近郊にお住まいの方、是非お気軽にいらしてください。
 
日時:2017年8月26日(土)  19:00 - 21:00
場所:studio dango
札幌市中央区宮の森1条4丁目1-6
参加費無料、出入り自由です。
 
IsmoのライヴDVDをバックに上映しながら、フィンランドのものを飲んで、食べて、皆さんで楽しくおしゃべりしたいと思います。
フィンランドに興味がない方でもOKです。
余ったものは、ご自由にお持ち帰りもできます。
 
今月、フィンランドへ行った際にいろいろ買ってきました。
当日はこのようなものをご用意して、お待ちしております。
 
お酒は、定番のコスケンコルヴァやロンケロなどご自由にお飲みいただけます。

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パン、ミートボール、スープ、ムイック(魚)などの軽食で小腹も満たせます。
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コーヒー、紅茶、ジュース、おつまみ、お菓子もあります。もちろんサルミアッキ&ラクリッツ系も体験できます。
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コップ、お皿、ナプキンはマリメッコです。
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そして、こちらが当日持参するIsmoのDVDです。
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Päivän uutinen - Ismo Alanko Säätiö (1998)

16/8/2017

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昨日のブログの中で、pohjonen alankoに触れたので、今日はKimmo Pohjonen在籍時のIsmo Alanko Säätiöの1stアルバム「Pulu」(1998)から、名曲を1つご紹介したいと思います。
これは、Ismoが道を歩いていて、新聞の見出し広告を見て、ブルーな気分になったときに生まれた曲だそうです。

Päivän uutinen   今日のニュース(注1)
 
春の朝の透き通った光は 世話する者を癒す(注2)
目覚めた小さな男の子が 乳房を探し求める
私は 憂うつにならずにはいられない
たぶん今日は 幸せである必要はないだろう
 
タブロイド誌は 子供たちの死をわめきたてている
大破した車の下から 帽子が垣間見える
店のマガジンスタンドは またすぐに空になる
明日はもう 新しいミス(注3)が 子供たちに取って代わるだろう
 
皮下で 憎しみの力が ゆっくりとうごめく
私の血管の中で 私が飲んだ毒が波打つ
羞恥から 私は情熱的なキスへの炎を得る
恐怖が 私を喜びへと導く翼を与える
その代わり
私は踊る 大空の下で
狂気のスープの中へ
ハンマーで 打ちたい
世界の中心へ 釘を
今日のニュースへ 終止符を
 
春の朝の透き通った光は 世話する者を癒す
目覚めた小さな男の子が 乳房を探し求める
おもちゃ屋のドアに 静かな少年が寄りかかっている
窓辺のボール紙が 以前の世界を覆う
これより愛らしい瞬間は あり得ないだろう
少年の中で何かが プチンと壊れる
妻が 髭の生えた子供を見ている 憐れみながら
他人の恥へ 踏み込むことはできない
 
皮下で 憎しみの力が ゆっくりとうごめく
私の血管の中で 私が飲んだ毒が波打つ
羞恥から 私は情熱的なキスへの炎を得る
恐怖が 私を喜びへと導く翼を与える
その代わり
私は踊る 大空の下で
狂気のスープの中へ
ハンマーで 打ちたい
世界の中心へ 釘を
今日のニュースへ 終止符を
 
殴りたい 殺したい
人間でありたい
私は 窓を蹴破る
人間でありたい
あるいは 少なくとも 今日の1つのニュースで
 
注1;ニュースは単数形。「今日のその1つのニュース」といったニュアンス。
注2;原詩は"hoitaa hoitajaa"「ケアする者をケアする」のような韻となっている。
注3;ミスコンテストのミス。

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フィンランドライヴ事情~夏フェス編~

15/8/2017

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フィンランドでは、全国各地で大小さまざまな数多くの夏フェスが開催されます。
特に小さな町で行われるフェスは、フィンランド流の夏の楽しみ方を現地の人に混じって体験できて、とても楽しいです。
地元のお祭り規模でも、有名アーティストが出演したりします。そのようなフェスでは、音楽好きだけではなく、普通にお酒を飲んで盛り上がりたいという人たちがたくさん集まり、ライヴをごく自然に気軽に楽しんでいます。フェスは決して若者だけの文化ではなく、中年以降の人たちものびのびと思い思いに踊っています。
フィンランドでは、夏フェスは身近な娯楽であり、短い夏を謳歌するための1つの風物詩のようなものなのでしょう。

先日、
ヤラスヤルビで行われたAukustiというフェスティバルで、pohjonen alankoを見てきました。
pohjonen alankoのメンバーは以下の通りです。
Ismo Alanko: voice, guitar
Kimmo Pohjonen: voice, accordion
Tuomas Norvio: live electronics
ヴォイスインプロヴィゼーションにさらに磨きがかかり、 シャーマニスティックでシアトリカルな世界とエレクトロビートの融合は非常に新鮮で、ますますパワーアップしていました。
このような先鋭的なパフォーマンスを人口8000人足らずの小さな町で見られるなんて、フィンランド人は本当に幸せだと思います。

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Hullun paperit - Ismo Alanko Teholla (2010)

9/8/2017

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この曲は、Ismo Alanko Tehollaの2ndアルバム「Onnellisuus」(2010)に収録されています。
それぞれの国が置かれた立場や状況によって、戦争に関する考え方はさまざまでしょう。
今年、フィンランドが独立100周年をお祝いできるのも、独立を果敢に守り抜いた戦争のおかげといえるかもしれません。
Ismoはいかなる場合であっても、殺人が認められる状況には否定的です。
長崎の原爆の日である今日、この曲は私たちにいろいろなことを考えさせてくれると思います。

iTunesでの購入はこちら
Hullun paperit(注1) 狂人証書(注2)

国家をおびやかす 混乱が
穏やかな水面にさざ波が立つ
脅威が立ちのぼる
思いもよらなかったところから
圧力が押しつぶす 俺たちの人間的な心を
 
俺には狂人証書がある
そして お前には殺しのライセンスがある
俺には狂人証書がある
なぜなら 俺は暴力を憎んでいるから
俺には狂人証書がある
そして お前には殺しのライセンスがある
俺はゲームでレッドカードを手に入れた
なぜなら 俺は暴力を認めないから
 
どうやってこの場へやって来たのか
あるいは 常にここに居たのだろうか?
発展はかかわらない
精神のレストランのメニューには
単なる目のファーストフード
 
俺には狂人証書がある
そして お前には殺しのライセンスがある
俺には狂人証書がある
なぜなら 俺は暴力を憎んでいるから
俺には狂人証書がある
そして お前には殺しのライセンスがある
俺はゲームでレッドカードを手に入れた
なぜなら 俺は暴力を認めないから
 
混乱している、混乱している
すべてが混乱している
誰が言えるだろうか
どの道が目指す場所へ導くかなどと
俺たちの一部はおかしくなり
ある者は神を信じ
残りは頭を打ちつける
壁に向かって 血を流しながら
 
俺には狂人証書がある
そして お前には殺しのライセンスがある
俺には狂人証書がある
なぜなら 俺は暴力を憎んでいるから
俺には狂人証書がある
そして お前には殺しのライセンスがある
俺はゲームでレッドカードを手に入れた
なぜなら 俺は暴力を認めないから


注1;精神障害があることを証明する医師の診断書。それがあると軍隊に入隊できない。
注2;原題の「hullu」は「気の狂った人」というニュアンスのため、あえてこのように訳した。
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Rappiolla - Hassisen Kone (1980)

8/8/2017

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この曲は、1980年のHassisen Koneのデビューアルバム「Täältä tullaan Venäjä」のオープニングナンバーであり、2ndシングルとしてもリリースされました。
パンキッシュな初期の代表曲で、ライヴではとても盛り上がります。
「Täältä tullaan Venäjä」は、アルバムチャート1位を獲得しており、1997年にはプラチナディスクにもなっています。
このアルバムをプロデュースした
Pantse Syrjäは、IsmoのHassisen Kone結成に影響を与えたバンド、Eppu Normaaliのギタリストです。
Rappiolla      堕落していこう
 
アンタはTVチェアに腰掛けて
俺のイヤな声を聞いている
まったく怠け者なんで
別のチャンネルに変えることができない
妻に向かって叫ぶ:
”そのビールを持ってこい
これにはしらふじゃ耐えられん
ごろつきどもが叫び
よた者どもが怒鳴りたてやがってる
それに人生はどっちみちこうもうんざり(注1)するものだし”
 
堕落が自分の愛するものなら
いっときをつかみ 殺したくないなら
気持ちいいじゃねぇか
堕落してるのは
まったくの役立たずでいるだけなのは
堕落してるのは結構なことだぜ
心配ごとはのしかからないし
頭は重荷を負ったりしない
アンタも進んで身を任せろ
さもなけりゃ 俺たちをほっておいてくれ!
 
俺のIQは
標準以上だそうだ
なんで俺は学校を恐れるんだ?
他のヤツらより臆病なのか?
俺が賢いだなんてでたらめだ
ただ人間らしく生きたいだけなんだ
ビッグ・ブラザー(注2)を解き放て
神々の招きを聞け
 
堕落が自分の愛するものなら
いっときをつかみ 殺したくないなら
気持ちいいじゃねぇか
堕落してるのは
まったくの役立たずでいるだけなのは
堕落してるのは結構なことだぜ
心配ごとはのしかからないし
頭は重荷を負ったりしない
アンタも進んで身を任せろ
さもなけりゃ 俺たちをほっておいてくれ!
 
俺たちをほっておいてくれ!
 

注1:その前の"räyhää"(räyhätä)(=brawl)と韻を踏んで、"läyhää"(läyhä)という語が用いられているが、あまり一般的な単語ではない。おそらくboringのような意味と思われる。
注2:isoveli 監視をおこなう支配者をさす。

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Levottomat jalat - Hassisen Kone (1982)

2/8/2017

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この曲は、Hassisen Koneの3rdアルバム「Harsoinen teräs」(1982)に収録されています。
Ismoの歌詞は韻を踏んでいるものが多いですが、特にこの曲ではそういった音の響きの面白さも味わえるかと思います。
ここでは、言葉遊びとして、「harakiri」という単語も登場します。
ちなみに、フィンランドからCDを買うと、ときどき「Harakiri HINTA」(腹切り価格)というシールが貼られていることがあります。これは、「出血大サービス」と同じく、大特価を意味します。

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当時のスタジオライヴの映像もどうぞ。
Levottomat jalat(注1)   落ち着かない足
 
スパートしろ、スパートしろ、ラストスパート、ハラキリ(注2)
スパートスパートスパートスパート
腫れあがった俺の足がこう叫ぶ
アスファルトを歩きつめた
誰が導く、誰が導く 俺は何を得る?
俺には落ち着かない足がある
落ち着かない
 
良いことを体験しろ、悪いことを体験しろ、火責め(注3)
お前の胸の中の火を体験しろ
頭を壁へ そして再び
それを俺はリズミカルに日々やっている
誰が導く、誰が導く 俺は何を得る?
俺には落ち着かない足がある
落ち着かない
 
俺の中に静けさは宿っていない
そして 俺には味気ない
ボートの下にある水は
新たな場所を見つけるのに急いでるんだ
そして いつだって永遠ってやつは休んでるのさ
誰が導く、誰が導く 俺は何を得る?
俺には落ち着かない足がある
落ち着かない
 
静けさ、静けさ、静けさ、静けさ
静けさの岸辺(注4)
俺の頭がパニクってこう叫ぶ
でも足は導く 再び行こうぜと
誰が導く、誰が導く 俺は何を得る?
俺には落ち着かない足がある
落ち着かない


注1;「Levottomat jalat」は、一般的には「Restless Legs Syndrome」(むずむず脚症候群)を意味する言葉でもある。
注2;「kiri」(=spurt)と韻を踏んでいる。
注3;「koe」(=experience)と「tulikoe」(=火責め)で韻を踏んでいる。
注4;「rauha」(=peace)と「ranta」(=shore)で韻を踏んでいる。

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Risteys - Ismo Alanko Säätiö (2002)

1/8/2017

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これは、Ismo Alanko Säätiöのスタジオアルバムとしては3作目にあたる「Hallanvaara」(2002)のオープニング曲です。このアルバムは、2004年にゴールドディスクを獲得しています。
美しいストリングスは、Arttu Takaloによる編曲です。
ソロライヴでは、Ismoのピアノの弾き語りとして歌われ、それもまたとても印象的です。

余談ですが、ストリングスつながりでお知らせを1つ。
11/17 Ismoの故郷ヨエンスーでのオーケストラとの共演コンサートのチケットは、本日発売開始となりました。

チケットの購入はこちら
Risteys   十字路
 
私はその十字路へやって来る
標識は少なくなる
袋小路は短く狭くなる
ある者はここから旅立つための素早い方法にとらわれる
私はまださまよい待つだろう
 
秋が私をとらえるまで
雪が地面を覆うまで
私はまだ待つことができる
冬はきっと背で運ばれる リュックサックに入れて
 
その十字路へやって来る
渋滞は静かになる
街灯は古くなり
少なくなる
 
答えのかけらが、願いのかけらが
なにかより良いもののかけらが
あこがれのかけらが、なぐさめのかけらが
高まる力のかけらが
敷き石の下から、左うしろから
見つかる たださまよい、風を待つとき
 
光がおもちゃで遊ぶ
通りの背が重みで曲がる
私はまださまよい待つだろう
 
右へ2つめ、凱旋門の下へ
通りは招く さまよう者を
暗闇の中でひとり 私はまだためらっている
歩み出し ついて行くべきか
群集の香りが私を招く
私は急に駆け出し 走る、十字路はあとに残る
待つことはできない
 
私はその十字路へやって来る
標識は少なくなる
袋小路は短く狭くなる
私は招く 他のさまよう者を
通りの覆いの鍛冶屋を
もうさまよい待つことはできない

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    このブログは、Ismo Alanko来日公演実行委員会が運営しています。Ismoファンの交流の場にできればと思っておりますので、どうぞお気軽にご参加ください。

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